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法廷のための統計リテラシー

近代科学社

3,960円 (3,600円+税)

統計科学は、法廷の言語となる!! 法廷における裁判は、科学的根拠に基づいて展開していく。科学的根拠の多くは統計的背景を持っているが、法廷に係わる人が統計科学に詳しいとは限らない。そこで本書は、初学者を中心に、法廷での例を参考にして、その正しい理解と実用性を具体的に解き明かす。

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内容紹介

統計科学は、法廷の言語となる!! 法廷における裁判は、科学的根拠に基づいて展開していく。科学的根拠の多くは統計的背景を持っているが、法廷に係わる人が統計科学に詳しいとは限らない。現状はむしろ逆の場合が多いであろう。そこで本書は、初学者を中心に、法廷での例を参考にして、その正しい理解と実用性を具体的に解き明かす。法曹関係者はもちろん、広く意志決定・討論などの手法に関心の深い読者には必携の書である。

書誌情報

  • 著者: 石黒 真木夫, 岡本 基, 椿 広計, 宮本 道子, 弥永 真生
  • 発行日: (紙書籍版発行日: 2015-01-31)
  • 最終更新日: 2016-03-03
  • バージョン: 1.0.0
  • ページ数: 218ページ(PDF版換算)
  • 対応フォーマット: PDF, EPUB
  • 出版社: 近代科学社

対象読者

統計,法律,意思決定,不確実性,採番,討論に興味がある人

著者について

石黒 真木夫

1946年生まれ
1969年 東京大学教養学部基礎科学科卒業
1974年 統計数理研究所第 5 研究部研究員
2010年 統計数理研究所教授として定年退職
現 在  統計数理研究所統計相談担当特命教授
主な著書『情報量統計学』(共著、共立出版、1983)情報発信『時系列論』(共著、放送大学印刷教材、1988)『階層ベイズモデルとその周辺』(共著、岩波書店、2004)『ベイズ型重回帰モデル』統計数理研究所創立 40 周年記念シンポジウム (1984.10.2-3)『電波望遠鏡データ解析』統計数理研究所大学共同利用機関改組転換 5 周年記念講演会 (1990.11.2)『統計的モデル評価と因果解析』統計数理研究所創立 50 周年記念講演会 (1993.11.6)『システムの中に情報の流れを追う』統計数理研究所創立 50 周年・日経 NEEDS20 周年記念講演会 (1994.2.18)『統計科学で見るじゃんけん/じゃんけんで見る統計科学』統計数理研究所立川移転記念講演会(2009.11.5)

岡本 基

1978年生まれ
2002年 東洋大学経済学部経済学科卒業
2009年 東洋大学大学院経済学研究科経済学専攻修了
現在  情報・システム研究機構 リサーチ・アドミニストレーター

椿 広計

1956年生まれ
1982年 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了
現在  統計数理研究所データ科学研究系教授
主な著書『技術者のための環境に配慮した ISO・IEC ガイド 』(編著、日本規格協会、1996)『これからの臨床試験?医薬品の科学的評価  原理と方法』(共編著、朝倉書店、1999)『医学研究のための統計的方法』(共訳、サイエンティスト社、2001)『中小企業の環境経営戦略?ISO14000 認証取得の現状と課題』(共著、同友館、2002)『ビジネスへの統計モデルアプローチ』(朝倉書店、2006)The Grammar of Technology Development(共編著、シュプリンガージャパン、2008)『設計科学におけるタグチメソッド 』(共著、日科技連出版、2008)『問題解決学としての統計学?すべての人に統計リテラシーを』(共編著、日科技連出版、2012)『R による健康科学データの統計解析』(共著、朝倉書店、2013)

宮本 道子

大阪府生まれ
ニューヨーク州立大学バッファロー校デザイン学部グラフィック・デザイン学科卒業
UCLA Graduate School of Management 修了(MBA:経営管理学修士)
筑波大学大学院経営・政策科学研究科博士課程修了  経営学博士
筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法専攻博士課程(前期課程)法学修士
現在 秋田県立大学経営システム工学科  教授
主な著書『ビジネススクールと経営研究』(編者、サイエンティスト社、2004)「ヘドニックプライス・モデルと競争戦略」シリーズ<ビジネスの数理>第 7 巻『マーケティング・経営戦略の数理』第 7 章(共著、朝倉書店、2009)「企業の経営活動とコンプライアンスについて」『経営システム工学とその周辺』第 2 章(共著、横浜図書,2011)「中国・クリーンエネルギーへの挑戦」『日本のエネルギー政策を考える』第 7 章(共著、創生社,2012)

弥永 真生

1961年生まれ
1984年 明治大学政治経済学部経済学科卒業
1986年 東京大学法学部第 1 類卒業
現在  筑波大学教授
主な著書『企業会計法と時価主義』(日本評論社、1996)『デリバティブと企業会計法』(中央経済社、1998 年)『コンメンタール会社法施行規則・電子公告規則』(商事法務、2007 年)『コンメンタール会社計算規則・商法施行規則』(第 2 版、商事法務、2009 年)『会計基準と法』(中央経済社、2013 年)Cyber Law in Japan (Kluwer、2014)

目次

序章 この本について

  • 0.1 はじめに
  • 0.2 若干の準備
  • コラム 売り言葉に買い言葉・数学

1 不確実性を扱う基礎数理と不確実性下での意思決定

  • 1.1 はじめに
  • 1.2 確率
  • 1.3 不確実性下での意思決定
  • 1.4 確率を用いた意思決定
  • 1.5 追加情報の経済的価値

2 統計思考と合理的討論

  • 2.1 合理的討論
  • 2.2 統計表現
  • 2.3 原爆症認定裁判における討論:ロジックマイニング
  • 2.4 討論の技術と作法

3 事実の認定を支える証拠と公的な判断

  • 3.1 証拠と向き合う統計学
  • 3.2 Bayes 法から見た推論と仮定

4 法と統計学

  • 4.1 はじめに
  • 4.2 アメリカにおける統計的証拠—歴史的背景
  • 4.3 サーベイ調査
  • 4.4 ベイズ定理
  • 4.5 日本における判例
  • 4.6 まとめ

5 裁判における科学的な証拠/統計学の知見の評価と利用

  • 5.1 裁判における科学的な証拠
  • 5.2 裁判における統計学の知見の評価と利用
  • コラム 裁判では「出現頻度」をどう見ているのか
  • コラム 刑事裁判と民事裁判とでは異なって考えるべきか

5.3 むすびに代えて

索引

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