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gnuplotの精義[第二版] フリーの高機能グラフ作成ツールを使いこなす

カットシステム

5,280円 (4,800円+税)

世の中で広く使われているプロット作成ソフトウェアの中で,gnuplotは最も高機能なもののひとつです.近年はデータ解析の機能も充実し,実験データの処理にも重宝します.本書は全くの初心者からベテランユーザーまで幅広い読者を対象にしています.

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内容紹介

本書は2009年に発行された『gnuplotの精義』の改訂版です。

世の中で広く使われているプロット作成ソフトウェアの中で,gnuplotは最も高機能なもののひとつです.出力されるプロットの品質は高く,そのまま論文に掲載できます.また,近年はデータ解析の機能も充実し,実験データの処理にも重宝します.それにもかかわらず,フリーで使え導入コストはかかりません.そのため,世界中で多くの研究者や技術者,教員,学生など理科系の仕事をする人が使っています.たくさんのユーザーにより,Web上に活発なコミュニティが形成され,質の高い情報を簡単に得ることができます.

本書の初版は,gnuplotバージョン4.2対応でした.今回の第二版ではバージョン4.6対応です.このバージョンアップで,様々な機能が向上しました.その中でも,大きな進歩はブロック処理を可能にした制御コマンド(if - else)や繰り返しコマンド(while, do, for)の採用です.これによりプログラミング言語としての体裁が整いつつあります.また,統計処理のコマンド(stats)も追加されました.実験やシミュレーションの数値データ処理が必要なユーザーには朗報です.おもしろいところでは,Webに掲載するための出力ドライバーcanvasもサポートされました.本書では,これらの機能追加について説明します.

ご注意

リスト3.25はgnuplot ver.4.6.0では意図どおりにプロットされません。 ver.4.6.1以降では問題は起きません。

※付録として、カラーページのPDFをzipファイルの形式で配布しております。

書誌情報

  • 著者: 山本昌志
  • 発行日: (紙書籍版発行日: 2013-07-10)
  • 最終更新日: 2013-07-10
  • バージョン: 1.0.0
  • ページ数: 520ページ(PDF版換算)
  • 対応フォーマット: PDF, ZIP
  • 出版社: カットシステム

対象読者

著者について

山本昌志

1986 年 愛媛大学理学部物理学科卒業、石川島播磨重工業入社
1994年 総合研究大学院大学数物科学研究科加速器科学専攻 単位取得退学
同年 学位取得 博士(理学)
2003年 石川島播磨重工業退職、秋田工業高等専門学校 赴任
2008年 秋田工業高等専門学校 退職、(株) アキュセラ入社
1963年生まれ。職業は、民間企業の加速器のエンジニアーです。コンピューター全般に興味があり、自分では数値計算が得意と思っています。平日も、休日もコンピューターの前に座っている時間が長いので、ちょっとメタボぎみ。

目次

第1章 基本的事項と簡単な操作

  • 1.1 gnuplotとは
  • 1.2 コマンドプロンプト/ターミナルを使うための準備
  • 1.3 gnuplotのインストールと起動
  • 1.4 対話モード
  • 1.5 ヘルプとマニュアル
  • 1.6 基本的なコマンドに関すること
  • 1.7 コマンドラインの編集
  • 1.8 バッチ処理
  • 1.9 デモプロット

第2章 プロットスタイルと描画方法

  • 2.1 注意事項
  • 2.2 共通事項
  • 2.3 二次元プロットによる関数の表示(plot)
  • 2.4 二次元プロットによるデータの表示
  • 2.5 トレンドデータ・金融データのプロット
  • 2.6 ラベルによるプロット(labels)
  • 2.7 ベクトル場の表示(vectors)
  • 2.8 エラーバー付きのプロット
  • 2.9 三次元プロットによる関数の表示(splot)
  • 2.10 三次元データの表示(splot)
  • 2.11 マップによる三次元関数の表現
  • 2.12 画像データの表示
  • 2.13 様々な応用

第3章 データ処理

  • 3.1 データファイルの設定(set datafile)
  • 3.2 数値データ構造
  • 3.3 マトリックス形式のデータ
  • 3.4 バイナリー形式のデータ(binary)
  • 3.5 数値データファイルの処理
  • 3.6 最小二乗法(fit)
  • 3.7 データの補間(smooth)
  • 3.8 データの統計処理
  • 3.9 メジアン・四分位境界(boxplot)
  • 3.10 カーネル密度推定
  • 3.11 データ処理の応用

第4章 プロットの装飾

  • 4.1 グラフの座標系
  • 4.2 文字の設定
  • 4.3 色の設定
  • 4.4 プロットのサイズ,原点,余白の指定
  • 4.5 枠の設定(set border)
  • 4.6 複数の軸
  • 4.7 対数軸(set logscale)
  • 4.8 描画範囲(set xrange)
  • 4.9 軸の目盛りの表示フォーマット
  • 4.10 軸の目盛りの刻みの設定
  • 4.12 時間/日付のデータプロット
  • 4.13 タイムスタンプ(set timestamp)
  • 4.14 タイトル(set title)
  • 4.15 プロット中の説明文(set label)
  • 4.16 プロット中の矢印の描画と設定
  • 4.17 幾何学図形の描画(set object)
  • 4.18 凡例の設定(set key)
  • 4.19 プロットに使う線種とポイントの設定
  • 4.20 塗りつぶしの設定
  • 4.21 三次元プロット(splot)特有の設定
  • 4.22 計算のサンプル点の数(set samples, isosamples)
  • 4.23 複数のプロットを一度に表示(set multiplot)
  • 4.24 アプリケーションを使ったプロットの修正

第5章 プロットの出力

  • 5.1 ターミナルについて
  • 5.2 プロットをファイル出力する方法
  • 5.3 使用頻度の高いターミナルオプション
  • 5.4 スクリーン出力
  • 5.5 ファイル出力
  • 5.6 アニメーションの作成(gif animate)
  • 5.7 JavaScriptでブラウザ上に表示する(canvas)
  • 5.8 数値出力(set table)

第6章 プログラミング言語としてのgnuplot

  • 6.1 コマンドファイルとは
  • 6.2 対話モードからのコマンドファイルを実行
  • 6.3 コマンドプロンプト/シェルからコマンドファイルを実行
  • 6.4 実行権限を与えてコマンドファイルを実行
  • 6.5 バッチモードでプロットをスクリーンに残す方法
  • 6.6 変数
  • 6.7 演算子
  • 6.8 二分岐
  • 6.9 繰り返し処理
  • 6.10 文字列処理関数
  • 6.11 数学関数
  • 6.12 その他の関数
  • 6.13 ファイル入出力
  • 6.14 サブルーチン
  • 6.15 データ構造
  • 6.16 その他
  • 6.17 コマンドファイルの応用

第7章 プログラミング言語からgnuplotを操作

  • 7.1 プログラミング言語での処理方法の概要
  • 7.2 パイプを使う方法
  • 7.3 中間ファイルを使う方法
  • 7.4 応用例

第8章 LaTeXとの連携

  • 8.1 LaTeXについて
  • 8.2 gnuplotのグラフをLaTeXに
  • 8.3 EPSファイルでLaTeXコマンドを使う

付録

  • A コマンド一覧
  • B 色指定(RGBと名前)
  • C カラーパレットで推奨するマッピング関数(rgbformulae)
  • D Symbolフォント
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